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ユニバーサルデザイン(UD) タクシーに乗ろう!

自立生活センター・ナビの小坪です。
10月30日にDPI日 本会議の呼びかけでUDタクシーへの乗車行動がありました。自立生活センター・ナビのスタッフ3名 が天王寺や梅田のタクシー乗り場にいき、UDタクシーがあるのか!?  あった場合、乗車できるのを調査してきました。
今回はの乗車方法は以下。
①  街で走っているタクシー(流し)に乗車
②  タクシー乗り場で乗車
③  電話での配車
 
果たして3名のスタッフそれぞれが問題なく乗車出来たのでしょうか!?


「ユニバーサルデザインタクシー」とは
健康な方はもちろんのこと、足腰の弱い高齢者、車いす使用 者、ベビーカー利用の親子連れ、妊娠中の方など、誰もが利用しやすい”みんなにや さしい新しいタクシー車両”であり、街中で呼び止めても予約しても誰もが普通に使 える一般のタクシーです。運賃は一般のタクシーと同じです。
~乗車行動報告~
 
1人目(山下/手動車いす使用)
JR天王寺駅のタクシー乗り場で9:30から調査開始!なかなかUDタクシーを見つけることが出来なかったが、1時間後、タクシー乗り場に1台のUDタクシーが停車。運転手に車イスのまま乗車できるか確認するも 「乗れない」と言われてしまった。そこで、タクシー乗り場で探すのを諦め「大阪タクシー協会」のホームページに記載されているタクシー会社に数社電話した結果、電話で配車予約ができ11時頃タクシー到着。

スロープの出し入れ、固定等は比較的スムーズだったがタクシー到着から乗車完了までには10分かかりました。ちなみに運転手さんの話では、今回で車いす使用者の方に乗車して頂くのは9回目だったらしいです。
 
2人目(鶴羽/簡易電動車いす使用者)
西梅田のタクシー乗り場に行き調査開始。
調査開始から1時間半経ったころUDタクシーを見つけることが出来たため乗車したいと伝えたが、運転手から窓越しにジェスチャーで×印を出されました。調査可能な時間の限界までUDタクシーを探しましたが他に見つけられず乗車できませんでした。
 
3人目(小坪/電動車いす使用者)
JR天王寺駅のタクシー乗り場で16:00から調査開始! 最初はタクシー乗り場にUDタクシーが停車していないか探しましたが、停車していませんでした。次に配車予約を試み10社に電話するも「出払っている」。又は「うちの 会社にはUDタクシーはない!」と言われ配車も出来ませんでした。

用事があったため調査を終了してなんばに移動。予定終了後、諦めきれずになんばのタクシー乗り場(高島屋前)に行くとUDタクシーを発見。急いで乗車したいと伝えました!
 
どこかに引っかかっていて座席を上げるという工程が上手くいかず、乗車完了まで12分程度掛かりましたが、お待たせして大変申し訳ありません。「実際に乗車してもらえて、すごく私自身が勉強になりました」と謝罪とお礼を言われました。
運転手さんはタクシードライバー歴1年。今までに車いすの固定方法やス ロープの出し方など2度研修を受けたことがありますが、実際に電動車いすを使用されている方に乗車して頂くのは初めてですといわれていました。
 


 
~乗車行動に参加して~
今回の乗車行動に参加し、どのような問題点があるかを体感できたことは大きかったと思います。今後、大阪でもUDタクシーが増えていくと言われているので、不便な所が改良され、街で簡単にUDタクシーを見つけられ、誰もが気軽に乗車できるタクシーになってほしいです。
 
~今回の目的~
全国一斉行動!UDタクシー乗車行動 企画書より抜粋
 
2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、車いすで乗車 できるUDタクシーの普及が進んでいます。政府はUD2020行 動計画で重点的なバリアフリー整備として2020年の東京23区内で25%のUDタ クシーの実現を目指していますが、東京のみならず全国で普及が進んでいます。
しかし、残念なことに、車いす利用者への乗車拒否が多発して います。国交省は2018年11月に通達を出し、事業者に対し、車いす利用者の乗車拒否は道路運送法に違反すること、定期的 に研修を実施すること、UDタクシーを指定した予約・配車が可能となるように サービスを充実させること等を求めました。しかしながら、現在でもUDタク シーの車いす乗車拒否は後を絶ちません。2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは海外からも多くの車いす利用者の来日が予 想されますが、このままでは乗車拒否が多発してしまいます。
乗車 拒否が多発している要因は、ドライバーの接遇と車両の構造上の問題が考えられます。実際に多様な車いす利用者が乗車することを通して、乗 車拒否の実態把握と、乗車するためのバリアがどこにあるか調査し、その結果をまとめ、事業者、メーカー、国交省等へ改善を働きかけたいと 考えております。

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