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8050問題の課題

自立生活センター・ナビの小八重です。梅雨時でジメジメした日が続いていますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?僕は極度の暑がりなので、夏は来なくていいと思っていますが、毎年お越しになられるのが辛いところですね。

さて、僕は自立生活センターで相談支援専門員として働いていますが、僕の担当しているケースにも8050世帯が増えてきています。(厳密に言えば8060が多いんですが…)8050問題という言葉をよく耳にしますが、まさに80歳台の親御さんと、50歳~65歳くらいの障害者の方の地域での生活を目の当たりにしています。

「お母さんが夜中に徘徊するようになって不安で眠れない…」

「親が骨折して急に入院しないといけなくなった。自宅で一人になってしまうから、介護の調整をしてほしい。」

こういった訴えは日常的にあります。緊急の場合は、我々相談員が動くことになるわけですが、いつも感じることは、平時から緊急時のシミュレーションをしておくことの重要性です。モニタリングやケア会議を通して、予測される事態をあらかじめ想定し、また、各担当者が何かあった場合にどのように動くのか、などを話し合うのは非常に大切になってきます。また、障害福祉サービス系の担当者だけではなく、介護保険のケアマネジャーさんや、後見人さんなどとも連携を密にしておくことが必要になります。

相談支援専門員だけでは8050世帯を支えることは困難です。本人さんや家族さんの前に相談支援専門員がバーンアウト、なんてことにならないように、普通のケース以上に各支援者間の協力体制を強くしていくことが、今後の支援を進める鍵になるのかなと感じています。

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