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2018年大阪市とのオールラウンド交渉 報告

自立生活センター・ナビの小坪です。
11月19、20日に、毎年恒例の大阪市とのオールラウンド交渉が行われました。
遅くなりましたがその報告を載せたいと思います。

各課題について障害者の地域生活・社会参加を獲得するために、日頃から感じている想いを大阪市に訴えました。ちゅうぶの障害者からの発言を抜粋します。

地域移行・地域生活

身体拘束減算について

●私は電動車いすを使ってベルトをつけて生活しています。このベルトをしないと体が安定しないので、出かけたりもできなくなって、自立生活そのものが成り立たなくなります。他で起こっているようなベルトで拘束する強制的なものと、自分の意思でつけているベルトを、身体拘束という言葉だけで、ひとくくりにしないでください。よろしくお願いします。(森園)

車いすのベルト等、安全確保のためのものが行動抑制(≒虐待)と混同されている問題について国に見直しを求めるとともに、市では毎日の記録付けまでは求めず、個別支援計画への記載、本人等の同意のみで可とすることを求めています。(記録を付けないと減算する仕組みとなっています)

権利の実現

<USJについて>
●2年前から団体でUSJ調査をしています。ウォーターワールドは今年5月までは車いすが並んでショーを観ることができませんでしたが、6月からは2人並んで観られる席が18ブロック中4ブロックで観られるようになりました。でも、3人並んで観たいというと、消防法の関係でダメと言われます。実際に行ってみると3人並んで観られるスペースは、あります。
去年の大阪市交渉の記録を見ると、大阪市は「3台並べるスペースも確保していると聞いている」と言っていました。USJは嘘をついているのでしょうか?もう一度、USJに確認してください。車いすの人もいろんな席で観られるように配慮してください。(山下)

●USJのことで言いたいことがあります。USJは聴覚障害者の情報保障はありません。東京ディズニーリゾートは字幕モニターや字幕アプリや手話の情報保障があります。アメリカのユニバーサルスタジオも手話と字幕があります。東京ディズニーリゾートと同じようにUSJも情報保障をしてください。ミニオンパーク内で英語の字幕がある。聴覚障害者や子供や高齢者にはわからない。日本語の字幕が必要です。(西川)

●USJのジョーズはUSJがオープンした時から車いすのままで乗れたアトラクションですが、2017年頃から乗れなくなり、悲しいです。また以前は乗れた、段差の少ない後列での乗車を認めてくれなくなりました。どんどん悪い方向に行っていると思います。(森園)

●障害者3人、介護者2人でUSJに行きました。介護者を1対1でつけてほしいと言われた。乗りたいなら歩いてくれ、といわれた。それって、合理的配慮にならないと思います。(渡海)

電動車いすを使っている人のことをわかってもらえるように啓発パンフを作って、テーマパーク、お店、バス、病院などに知ってもらえるように大阪市は積極的に働きかけてください。
(USJのアトラクション内では電動車いすは手動に切り替えて介護者が押すように強制されます。実際には重くて押しにくい電動車いすもあり、介護者無しだと入場拒否されています)

<生活保護費の引き下げについて>


●僕も生活保護をもらっていますが、ケースワーカーからの詳しい説明もなく、下がるのはずっとおかしいと思っていた。ケースワーカー自体も僕が日中作業所に行っている間に家に訪問に来たりします。もうちょっと生活実態をわかってほしいと思います。(森園)

生活保護費の引き下げが続いているけど、これ以上、障害者の暮らしを脅かさないよう、大阪市は国に対し強く反対してください(3年間で5%も保護基準額が下がります。)

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