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和歌山電鐵貴志川線バリアフリー調査!

自立生活センター・ナビの小八重です。秋も終わりが近づきつつあり、朝晩はめっきり寒くなってきました。皆さんいかがお過ごしでしょうか?

去る11月10日の日曜日、僕はちゅうぶの取り組みの一環として、和歌山県にあるローカル線「和歌山電鐵貴志川線」のバリアフリー調査に行っていました。ご存じの方もいらっしゃるかもしれないですが、この貴志川線は「駅長たま」という世にも珍しいネコの駅長さんがおり、メディアでも度々取り上げられている有名なローカル線なのです。残念ながら、初代駅長たまはすでに亡くなっており、今は二代目のニタマ駅長と部下のよんたま駅長が新たなマスコット?として就任しています。

では、車いすユーザーの方でもネコの駅長に会いに行けるのか?ということで、ナビの当事者スタッフの方と共に現地に向かいました。まず、JR阪和線の和歌山駅で貴志川線に乗り換える訳ですが、これがなかなかの難路でした。エレベーターがないので、階段を降りて地下道を抜け、貴志川線のホームに登らないといけません。ここはJRの駅員さんに協力してもらいました。今回乗ったのは「おもちゃ電車」と「たま電車」、それに「動物愛護電車」の3種。おもちゃ電車は中にガチャポンがあったり、たま電車は駅長たまのオブジェがあったりと遊び心に溢れる内装で、意外にも中は広々としており、車いすでも動きやすい空間になっていました。

最初に目指すはよんたま駅長がいる「伊太祈曽(いだきそ)」駅。到着後、駅員さんがホームで待機していました。実はこの貴志川線、駅員さんがいる駅は「和歌山」駅とこの「伊太祈曽」駅だけ。また、和歌山以外の駅は渡し板もありません。駅員さんの協力で介助をしましたが、ホームから地上に降りるまでの階段は急で正直怖かったです。よんたま駅長は駅舎に改札横にいましたが、この日は爆睡していました…(;^_^A駅はお世辞にもバリアフリーではないんですが、すぐ隣に車いすトイレはあるので、せっかくだからスロープもつけてほしいなぁと思いました。


その後、終着駅の「貴志」駅まで向かいます。貴志駅はスロープがあるので、ホームから地上に降りるのは容易で、車いすトイレも完備。駅の屋根はネコの頭をかたどっており、ニタマ駅長がお客さんを迎えてくれます(=^・^=)また、たまミュージアムやたまカフェなどが駅構内にあり、ちょっとした観光地と化していました。特に外国人観光客の方たちが多かったです。

当日は時間の関係であまり長く滞在できなかったのですが、機会があればまたニタマよんたまに会いに行きたいなぁと思いました。ネコの駅長の集客効果で廃線なりかけの状態から、奇跡の再生を果たした貴志川線。ネコ好きな方は行っても損はないと思います!かわいい駅長に癒されること間違いなし。また、車いすユーザーの方は事前にJR阪和線と貴志川線に連絡をしておけば、介助など必要な協力を駅員さんに依頼できます。貴志川線の詳細は下記ホームページをご覧になってください。

https://www.wakayama-dentetsu.co.jp/

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