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JILセミナー@福岡3日目の報告

みなさんこんにちは!ナビの東です。今回は前回に引き続きJILセミナー@福岡の3日目の報告です!

シンポジウム
「いまこそ優生思想を考える~強制不妊手術の歴史から Part2」

1コマ目は立命館大学生存学研究センターの利光さん、障害者自立応援センターYAH!DOみやざきの永山さん、CILさっぽろの立木さんによるシンポジウムでした。

利光さんのお話しをうけて。

利光さんからは「戦後の日本における強制不妊手術をめぐって」というテーマでお話しでした。当時の日本は国をあげて「不良な子孫の出生防止」を掲げていたこと、当事者はそれに逆らうことを許されていなかったこと、多くの人が騙されて手術を受けさせられていたことを聞き、当時の障害者がいかに一人の人間としての扱いをされてこなかったのかということを改めて考えさせられました。

永山さんのお話しをうけて。

永山さんからの話しでは、当事者にとって「手術を受けさせられた」のは消したくても消すことのできない事実なのに、国はそのことと向き合おうともせず「ない」と公言をするということに激しく怒りを覚えました。永山さんたちはそのことに関して県知事、県議会議長に要望書を提出し、さらに今年の3月には「強制不妊手術を考えるシンポジウム」を理事会で開催することを決めたとのことです。

立木さんのお話しをうけて。

そしてCILさっぽろの立木さんからは「人生(命)の選別からみるLGBTの存在」というテーマでした。女性だから言葉遣いをおしとやかにしないといけないとか、男の人をたてないといけないとか、「男=○○」「女=○○」という偏見は、障害者に対する差別と同じだなと感じました。「生産性がない」という発言に対して思ったのは中には子どもを産むことを望まない人もいるし、望んでいたとしても産めない方もいる。「子どもを産む」ことをしない人=価値のない人間だということを公言しているようなもので、それはとても恐ろしいことだと思いました。LGBTという言葉が社会に浸透しつつある現代で、優生思想は多様な形で今でもあり続けていること、そしてこれからもそういったものと向き合い、戦っていくことが私達のすべきことだということも改めて感じました。

最後に。

時間の都合で3日目は午前のみの参加だったため、報告は以上になります。今回のセミナーでも多くのことを学ぶことができました。今後とも繋がりを大事にし、自分に出来ることを模索していきながら活動していきたいと思います。ありがとうございました!

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