Home  日々の活動  突然の車いす生活④

突然の車いす生活④

こんにちは。自立生活センター・ナビの中尾です。車いす生活を経験したおかげで、空港での自動運転車いすとか、電動車いすのシェアリングといった情報に敏感になりました。

 以前の記事 その1 https://npochubu.com/lifewithwheelchair 

その2 https://npochubu.com/lifewithwheelchair2 

その3 https://npochubu.com/lifewithwheelchair3 

<23日目:イベントに行ってみよう>

インテックス大阪でのライブイベントの日が近づいてきた。ずいぶん前からこの日は有給を取っていて、行くのを楽しみにしていた。しかしまさか自分が車いすに乗っているとは!

もしも“ちゅうぶ”を知らなかったら不運な自分を嘆いて行くのを止めただろうけど、イベントに行く車いすユーザーなんて、たくさん見ている。これは行くしかない。

しかし事前予告なしに会場に乗り込む勇気はないので、TELでイベント会社に問合せしてみる。購入していたチケットの指定位置では見られないが、車いす用のスペースは当然ありますよ的な回答をもらい、少しほっとする。その後は車いすの種類(簡易電動)や、名前と連絡先を聞かれ、全スタッフに周知しておくので当日ご案内しますから声をかけてくださいと言われた。遠出するのは初めてだけど、たどりつければ、なんとかなりそうな予感。

<27日目:イベント当日>

いざ、インテックス大阪へ。元々私は迷子になるタイプだけど、いつもより視線が低いので余計にわからなくなる。会場に到着すると「お話をお伺いします」と入口横に呼ばれて、名前やチケットの番号を確認されたり、会場までどうやって来たかを尋ねられた。地下鉄ですが。それを聞いてどうするの??

場内の移動にはスタッフ1名がついてくれて「もう会場に入りますか?」「物販見ますか?」「物販18時までですよ、行くなら早く行かないと」等と案内されながら、車いすスペースに到着。そこには70センチ程の高さでワンルームくらいの広さの台が用意されていた。私の他には、手動車いすの男性とその妻&娘さんの3名だけで、広々とそのスペースを使えたので、周囲を気にすることなくライブに没頭できた。

途中休憩の時に「お手洗いは大丈夫ですか」と配慮があり、せっかくなので行ってみることにする。車いすスペースから降りるスロープが急すぎて、ひっくり返りそうになるのをスタッフが支えてくれる。人をかきわけて最短通路&最短時間で車いすトイレまで案内してくれて、すぐに使えた。女性トイレには長い列ができていたので、ちょっとした優越感に浸る^^。その後もライブが終わって会場を出るまではスタッフに見守ってもらい、ヘルパーがいるってこういう感じかな等と思いながら、帰路についた。

(つづく)

公共財団法人JKA 補助事業完了のお知らせ CYCLE JKA Social Action