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当事者部会 研修報告

自立生活センター・ナビの小坪です。
今年ももうすぐ終わりますね。すっかりアップするのが年の瀬になってしまいましたが11月27日に実施した障害当事者部会の研修会報告です。

自立生活センター・ナビでは大阪市から「東住吉区障がい者基幹相談支援センター」を委託されて4月から運営が始まっています。 基幹相談支援センターは、計画相談で対応できない障害者からの相談や、東住吉区など地域の事業者からの相談、東住吉区地域自立支援協議会の運営など、幅広い業務を行なっています。

当事者部会とは

今回は地域自立支援協議会の専門部会のひとつである『障害当事者部会』について書きたいと思います。11月27日に今年度1回目となる障害当事者部会の研修会がありました。この部会では障害者差別解消法に関することをテーマとし、日中活動系の事業所や東住吉区身体障害者団体連合会などに参加呼びかけを行なっています。

今回の研修内容

今回は「嬉しかったあんな対応・こんな対応!障害者への合理的配慮を考える」という内容でした。
プログラムは以下。
 
1差別解消法の合理的配慮に関する動画鑑賞 
   「タケシくんがラーメンを好きになった理由」
2合理的配慮の好事例報告① 体験談 小坪編
3合理的配慮の好事例報告② 東住吉区内の店舗などを中心に紹介
4座談会(2グループに分かれる)

動画視聴

西宮市の広報番組「フロムにしのみや」の中で紹介されたまるごと市制という動画を見ました。

合理的配慮の好事例報告① 小坪の体験談

子どものころは歩けないのは「自分がダメなんだ」と思い「障害を克服する」ためにリハビリを重ねてきた。どちらかと言うと「○○がしたい」ではなく障害があるから出来ないという考え方だった。それが自立生活センターで働くようになり、障害は個人にあるのではなく社会にある。障害者、高齢者など多様性が認められ誰もが住みやすい社会にしようという「社会モデル」の考え方を知った。
それに加えてもうひとつ大きな出来事がありました。
趣味であるインディーズバンドの追っかけをしていたときのこと。ライブに誘われるがそこのライブハウスはエレベーターはなかった。エレベーターがないから「行けない」と伝えると担ぎますよという返事が返ってきた。
当日はバンドマンやライブハウスのスタッフ、お客さんなどたくさんの人たちの協力があり最前列でライブを堪能できた。この成功体験で自信がつき、今では全国各地にライブを見に行っている。障害者問題は障害者の問題で、私たちには関係ないと思っている人がいてる中で障害者のことを知って欲しいなどを言うだけでは現状は変わりにくく、ひとりの人間として個人的に自分の趣味を通して人と関わりを広げていくほうが人の意識は代わりやすいと思う。


合理的配慮の好事例報告② 東住吉区内の店舗などを中心に紹介

座談会

参加者スタッフ含めて17名。(うち障害者9名、)。
今回は精神障害や視覚障害の当事者にも参加してもらうことが出来た。自己紹介のあと趣味や各自の生活の困りこと、嬉しかったあんな対応こんな対応の発表。

おわりに

今回参加者はスタッフを入れて17名と少なかったが様々な障害種別の当事者に参加してもらえたので色んな角度から話を掘り下げる事ができた。参加者にとって新たな気づきの多い時間にできたのではないでしょうか。今後も地道に続けていこうと思います。

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