東住吉区地域自立支援協議会 当事者部会
みなさん、こんにちは。自立生活センター・ナビの山下です。
今回は、10月13日(火)早川福祉会館で行なった今年度1回目の障害当事者部会研修会について報告します。
当日は、非接触の体温計で検温をし、人との距離を空ける、マスク着用、喚起、消毒など新型コロナウイルス対策を徹底して行ないました。
「わたしの生活紹介と障害の困りごと」というテーマで大阪市平野区にあるNPOいちいちまるの比嘉由隆さんと私がお話させていただきました。
●比嘉さんはバイク事故で高次脳機能障害(症状としては、記憶障害、注意障害、遂行機能障害など)を受傷。病院や施設でのリハビリを経て、現在はヘルパー制度を利用しながら一人暮らしをされています。「困りごとに気づかないことが困りごと」ということを話されていました。生活している中で工夫していることは、料理の時、携帯電話の料理のアプリを見て作っているそうです。
●続いて、山下の障害(二分脊椎)のことも話させていただきました。先天性の障害で歩行が出来なかったり、排泄障害などがあります。高い所の物が取れない。外出する際、車いすで移動してると段差があり身体に衝撃がありしんどいという困りごとの話や、家の入口に段差があるけどスロープを設置して入りやすくしていること、お風呂に入る時はスノコを敷いたり専用の台を使って入れるように工夫していることを話しました。
●グループワークでは、2つのグループに分かれて、自己紹介、生活していく中での困りごとをそれぞれ話し合いました。まとめとして、比嘉さんが「何をするのも自由やから、こうでないといけないとかではなくて、例えば、料理の時も包丁を持ったら危ないけど、とりあえずチャレンジしてみよう」と。話されていました。
●参加者の感想
「お二人の生活に工夫を感じられました。挑戦していく気持ちを持ちました。」
「その人、その人で違った困りごとがあり、少しずつ改善していかなくてはならない。その為には声をあげていくことが大事だと思う。」など、いろいろな感想を聞くことができました。
●講演した感想
私は、高次脳機能障害の名前は聞いたことはありますが、どんな症状があるのか詳しく知りませんでしたが、比嘉さんのお話を聞いて、障害のことを少しはわかったし「困りごとに気づかないことが困りごと」というのは、なるほどな!と思いました。講演した感想は、学校交流で自分の生活史を話したことはありますが、事業所の人やいろんな障害の方にお話しするのは、あまり経験がなかったので、上手く伝わるかどうか心配でしたが、会場のみなさんから、たくさん質問もしてくれて、お話しやすかったです。生活史を話することは、まだまだ知られていない障害者の生活や状況を知ってもらう大切な機会だと思います。
これからも、当事者部会では、いろんな障害者の方にお話していただき、障害者への理解が深まるような企画をしていきたいと思います。
☆自立生活センター・ナビでは、大阪市から「東住吉区障がい者基幹相談支援センター」を委託されて運営しています。 基幹相談支援センターは、計画相談で対応できない障害者からの相談や、東住吉区など地域の事業者からの相談、東住吉区地域自立支援協議会の運営など、幅広い業務を行なっています。東住吉区地域自立支援協議会の専門部会のひとつに障害当事者部会があります。主に、日中活動の事業所や東住吉区身体障害者団体連合会などに参加呼びかけを行なっています。
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