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  • 2017.05.30 (火)
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【熊本支援報告~5月16日から18日~】

熊本震災支援報告

5月16日の報告になります。今日は西部環境工場、東部環境工場、及び扇町環境センターへ震災ゴミを処理に行きました。
支援者は91歳のご老人なのですが、91歳とは思えないほどお元気な方でした。
奥さんが身体的な障害ありで、長時間の活動が厳しいようです。
仮設、自宅(もう建て替えています)で不要なものを処分したいとのことで、さまざまな家財を処分いたしました。主に燃えるゴミは西部東部に、分別にあてはまるのは扇町でした。【河野】

本日は熊本市中央区に住んでいる、Kさんの支援に行きました。
Kさんは五歳の頃に病気になり耳が聞こえなくなりました。
先天性ではない為、話し方も一般の方と変わらない感じで、聞きやすいです。
奥さまと息子さんは既に他界しており、老人ホームに入居予定です。
私はKさんと主に筆談で話をしました。
Kさんは撤去する物の全てに思い出があるようで、できれば全ての物を誰かに使って欲しいという思いがあるのか、手に取る度にこれはいるか?と聞いていました。
またその反面自分の家族の思い出の品は躊躇なく処分を希望しているところが引っ掛かりました。
とても家族思いな印象なのに、アルバム一つも残さないと言っていました。
ご家族の遺影までを処分しなくてもいいのではと思いましたが、筆談だけではうまく話せないかなと自分が無意識に感じてそういった話をしないまま終わってしまったのが心残りです。
ただ物を撤去するだけが障害者支援なのか、色々な角度から見ていく必要性を感じました。 【佐藤】

5月17日
本日はNさんの介護を行いました。
依頼者のNさんは、91歳で高齢ですが、しっかりと話されています。
奥さまが当事者の方で事故で、下半身が悪くなり杖か、歩行器具で動かれています。
午前中は、Nさんの仮設住宅へお伺いをして、打ち合わせを行い、一度ゴミを処分しました。
午後にもう一度ごみを処分して、撤去作業が終了しました。
依頼者のNさんはご高齢ではありましたが、しっかりとお話をされており、何を捨てたいのかを的確に仰っていました。
両者共に介護保険サービスは利用しておらず、老人ホームも考えたが、息子さんが跡地に家を建てたので、そこに住むことになったようです。
ただそこで住んでいても、ただぼーっとしていることが多く、今回支援を受けて色々話されておられました。
また昨日の銭湯でしたが、ロッカーから浴場まで段差などのバリアはなく、手すりも全てについており障害者の方でも使えるお店だと感じました。 【佐藤】

5月18日
本日はうつ病を患っているNさんの支援を行いました。Nさんは、家族関係の悪化や頼み事を断れない性格から、精神的に不調をきたし、6.7年前にうつ病を発症、震災後は家が全壊したため、みなし仮設に住んでいる状況。
こちらの支援を知ったのは昨日も紹介した、障害者支援のSOSチラシから、今の家を取り壊したいとのこと、みなし仮設は一年後には出ないといけないがまだ行く当ては決めてないとのこと。
今回も片付け、仕分け、処分流れで作業を行いました。
片付けは要求通りの所まで、できました。
Nさんはボランティアできてくれた方が木の伐採や、機具の取り外しなどやってあげると言っていたのに来てくれないことを嘆いていました。
数日のボランティアで、自分をよく見せたり、その場で喜ばせる為に良いことだけ言って相手の気持ちをないがしろにする行為はよくないと感じます。
当事者の方はそんな言葉に疑いもせず、すがり苦しんでしまうのだと感じ、発言に対する責任感を持つ必要性を感じました。

夕方からは作本さんのバリアフリー仮設の状況を見せて頂きました。
作本さんは19歳の時にケガで、頚椎を損傷して車イス生活となりました。

それから、周りの人々との支えがあって、今までやってこられたと言ってました。
作本さんに限らず、そういった話をして頂く前に私は当事者の方に過去の自分の背景を話すようにしています。

作本さんは自分が過去の話をしたから自分も言おうと思ったと話されていました。
その後ご飯を食べて、お酒を飲んで帰りました。
明日は最終日です。
頑張っていきたいと思います。 【佐藤】

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