Home  日々の活動  190726ともに生きる社会を考える神奈川集会報告

190726ともに生きる社会を考える神奈川集会報告

2016年7月26日、神奈川県相模原市『津久井やまゆり園』にて入所者19名を殺害。入所者・職員計26名が重軽傷を負った大量殺人事件。
亡くなった方たちへの追悼と『ともに生きる社会』を考え、事件の風化を防ぐための集会がありました。
参加者は約250名で、車椅子席は満席。

まずは元長野県出先機関 西駒郷地域生活支援センター所長の山田優さんより
「施設では問題行動を起こす障害者に眠剤を飲ませ、職員が夜勤で眠れるようにする。やまゆり園でも事件の被害者は逃げられなかったのではないか」とのこと。
改めて施設の深い闇や、効率的に支援することの恐怖を感じました。

続いて、元朝日新聞論説委員 社説担当の大熊由紀子さんから
「今もなお、精神病院で12,000人縛られている状況だが、それでも隠蔽を続ける厚労省。また、陣痛促進剤の多用と医療ミスにより脳性麻痺の原因になることについても産婦人科が隠蔽。こういった情報は開示しなければならない」「今回の被害者たちは自分の意思に反して、人里離れた場所へ連れていかれた時点で社会的に殺された。そして、2度目に命を奪われた」
という言葉は特に重く響きました。

後半はバリバラの玉木さん、府立大の三田優子さん、山田さんの3名によるシンポジウムでした。

三田さん 「意思決定支援とカッコよく言っているが、本当にできているのか」「意思疎通できないと判断されることがあるが、それはその職員の能力から判断されたもの。寄り添って当事者の想いを聴くことが大切」

玉木さん 「一方的に健常者の社会に障害者が合わせるのはおかしい!目指すべきものはフルインクルージョン」

最後に元宮城県知事で神奈川大学教授の浅野史郎さんから

「宮城県知事時代に施設解体宣言を出して20年以上経つ。それなのに、やまゆり園が入所施設として再建され、運営もそのまま引き継がれるということで本当にいいのか?」

と厳しく問いかけあり。

施設がなく、障害の有無問わずに誰もが自分らしく生きていける社会に向け、考え続けて、それぞれが行動に移していこうと思います。

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